Base や Access などのデータベースアプリケーションでは、GUIで視覚的に作成したクエリーを保存しておいて、何度でも実行することができます。
クエリーをデザインすると、SQL(Structured Query Language)文が自動的に作成されます。逆にSQL文でクエリーをデザインすることもできます。この二つの関係は密接で切り離せないものです。
【1】Base を起動して、「sampleDB070.odb」を開きます。
【2】クエリーを開くと、「Q01Prefecture」が作成済みです。
この Q01Prefecture は OpenOffice.org 初心者入門講座 で作成したものです。作り方はそちらをご覧ください。
これからクエリーを編集しますが、保存はしないでください。
【3】「Q01Prefecture」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
【4】クエリーのデザインビュー(画面)が表示されました。「並べ替え」が「昇順」になっていることを覚えておいてください。
*昇順なので「1 北海道 → 47 沖縄」の順になります。
【5】「デザインビューのオン / オフ切り換え」ボタンをクリックします。
【6】SQL文が表示されました。
デザインビューでクエリーを視覚的に作成すると、裏方でSQL文が自動的に作成されます。
【7】SQL文の最後を ASC から DESC に変更します。
*DESCは降順という意味
【8】もう一度「デザインビューのオン / オフ切り換え」ボタンをクリックします。
【9】クエリーのデザイン画面に戻りました。「並べ替え」が「降順」に変わっています。
SQL文を直接書くと、それがデザインビューに反映されます。つまりクエリーとSQL文は表裏一体なのです。
【10】「クエリーの実行」ボタンをクリックします。
【11】降順に設定したので「47 沖縄 → 1 北海道」の順になりました。
【12】確認したら、クエリーを閉じてください。
【13】変更は保存しないので、「いいえ」ボタンをクリックします。
Base や Access などで完結するシステムを作る場合は、クエリーをデザインするだけで済みます。SQL文の知識は必ずしも必要ではありません。
しかし Java や PHP など、他のプログラミング言語からデータベースを操作する場合は、プログラムの中でSQL文を組み立てて発行します。そのためSQL文の知識が必要になってきます。
今の段階では、SQL文の詳しい意味はわからなくてもよいのですが、クエリーをデザインする時に、どんなSQL文が作成されているか見る習慣を付けてください。あとできっと役立ちます。