OpenOffice.org BaseとAccessクエリーの大きな違いについて。

OpenOffice.org Base とMicrosoft社のAccessのクエリーには、気を付けるべき大きな違いがあります。

Baseは無料で使える高機能のデータベースソフトですが、
クエリーの特徴を知らないと、はまってしまうので、要注意です。

BaseでもAccessでも、単純なクエリ程度なら、
クエリーを通じて、テーブルへのレコードの追加、修正、削除が行える点は同じです。

さらにAccessでは、ちょっと複雑な結合クエリでも、
レコードの追加、修正、削除が行えます。

Accessのユーザーなら、当然だと思える機能ですよね。

例えば、売上伝票の明細と商品テーブルを結合して、
明細に商品名や単価などを表示させることはよくあります。

Baseでも表示だけなら可能です。問題ありません。

ところが、新規データの追加や修正、削除ができないのです。

これはBaseで結合クエリの結果を表示したものです。

Base-118.gif

新規でレコードを作成するボタンが使えないことがわかります。

またレコードの修正や削除もできません。

2015年12月現在、Apache OpenOffice 4.1.2 が最新版としてダウンロードできますが、

現時点で、Baseの結合クエリでは、追加、修正、削除が行えないようです。

今後の改善に期待するしかありませんね。

Accessを使い慣れている私も、
最初は「何で?」と戸惑いました。

Accessで簡単にできることが、出来ないのですから。

解決策としては、いろいろ試行錯誤した結果、

データを入力するためのクエリーと、表示を行うためのクエリーを分けることで、何とか対応できました。

この2つのクエリーを基に、
フォームを作る時に、サブフォームを、入力用と表示用に分けるわけです。

今のところは、なんとか工夫することで可能ではあります。

フォームがちょっと不格好になりますが、
データを入力する目的を果たすという意味で、機能的には大丈夫です。

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